不動産と相性のいいテクノロジー

不動産と相性のいいテクノロジー

不動産と相性のいいテクノロジー

最近、不動産テック、リアルエステートテック、という言葉を聞くようになりました。すでに金融業界では、テクノロジーの力を借りて既存の仕組みを変えていくことを指してFinTech(フィンテック)という造語が使われていますが、同様に不動産の商慣習を変えていこうという取り組みのことを指しています。

不動産テックの場合、例えば次のような領域でテクノロジーの活用が期待されています。

・重要事項説明
・VR不動産
・予想売買価格や物件提案
・スマートホーム

それぞれどんな取り組みがされているのかを見ていきます。

■重要事項説明

不動産の売買や賃貸の契約の時に、不動産屋さんで宅地建物取引士と契約者の間で読み合わせを行う書面のことです。従来対面で重要事項説明を行う必要がありました。この説明をインターネット越しでの説明でよいことにして簡略化しようという取り組みです。

賃貸取引においては、2017年(平成29年)に本格運用に入っています。売買取引は、法人間売買が社会実験中、個人が関係する売買についてはこれから社会実験もしくは本格運用を検討するという段階です。

テクノロジーとしては、一般にはすでに使われているWebカメラとマイクをパソコンにつなぎ、インターネット越しに説明をする環境を使います。

■VR不動産

不動産の取引では、実際の物件を目で見て確認するという作業が必要です。見るためだけに現地を訪問する必要があり、特に遠隔地の物件を取引するような場合は時間がかかるので大変なプロセスです。

この不便を解消しようとするのが、VR不動産やVR内見といった仕組みです。VRとはバーチャルリアリティ(仮想現実)のことですが、360度カメラなどで撮影した室内の画像をVRゴーグルで閲覧することで、現地へ行かなくても室内環境を確認することができます。この仕組みによって、賃貸物件での空き室期間の短縮や、遠隔地物件の売買の活性化が期待されています。

■予想売買価格や物件提案

中古マンションや中古住宅の未来の売却相場を予測したり、賃料や物件の査定が周囲の相場を考慮して算出できたり、物件を希望する人の条件に一番近い物件を提案したり、といった取り組みです。

充分な情報を収集できれば、これまでよりも顧客に納得してもらえる価格提示ができたり、投資予測ができたり、また不動産への問い合わせをチャットボットで代替できたりする可能性があり、不動産取引の活発化、意思決定の迅速化、コストダウンにつながると期待されます。

テクノロジーとしては、大量のデータ収集と機械学習により実現します。ビッグデータ、ディープラーニング、AIといったキーワードに関連する技術です。

■スマートホーム

ホームオートメーション、見守り、セキュリティ、省エネといった目的で商品が出てきている分野です。

・ホームオートメーション
GoogleやAmazonのスマートスピーカーを使い言葉で指示することで電灯がついたり、スマートフォンのアプリからエアコンをON/OFFできたりする仕組み

・見守り
Webカメラを設置して、家の外にいてもスマートフォンで家の内部の状況が確認できたり、お話できたりする仕組み

・セキュリティ
家の外にいても誰が来たのかスマートフォンで確認したうえで玄関の鍵を開けたり、来客に一時的に玄関の鍵をあける権限を付けて渡すことができたりする仕組み

・省エネ
電気製品が使っている電力量を収集してポータルサイトで表示したり、過剰に使っている場合は消費電力を抑えることができたりする仕組み

いずれもIoT製品(直接インターネット接続できる製品)とスマートフォンやスマートスピーカーを連携させて実現する仕組みです。アイデア次第で様々な機能を実現できるため、これからも多くの製品が出てくることが予想されます。

不動産分野は他の産業に比べてデジタル化が遅れていると言われており、ここで取り上げた分野以外にも様々な取り組みがあります。ますます生活が便利になることを期待しましょう。

不動産カテゴリの最新記事